JOURNAL

お知らせ・日記・動画など

DATE : 2026.10.30

JOURNAL|
10-30-西宮の会場でのリアル研修を廃止し、自宅でのオンライン研修へ統一されたことへの戸惑い

10-30- ホームページしばらくお休みしていましたが、再開します。

 【ナビゲーターからのお便り】

毎週のオンライン授業は今年の3月まで受けていましたが、4月からお休みさせていただいています。

娘の出産を理由にしていましたが、実はそれは口実でした。申し訳ありません。

 正直にお話しします。

 先生が2月に突然、これまで続けてこられた西宮会場でのリアル研修をやめ、

「研修はリアルでなくても、オンラインの研修でも十分だとわかった」とおっしゃった時、

本当に耳を疑いました。ショックでした。

 私は「自力整体は気のワークであり、その場の気がとても大切だ」という信念のもと、これまで続けてきたからです。

 矢上先生は、これまでに、どなたかのメソッドをオンラインで受講されたことがありますか?

 私にとって、リアルでの受講とオンラインでの受講は、まったく別のものです。

画面越しに気を感じられるとしても、直接その場で受ける感覚とは比べられません。

 ずっと悶々とした気持ちを抱えており、このような気持ちのまま先生のオンライン授業を受けることが、つらくなってしまいました。

 ただ、私の生徒さんは私の宝物ですので、教室はこれまでと変わらず続けています。

【矢上からのコメント】

 正直な気持ちを伝えてくださり、ありがとうございます。

あなたと同じ思いを抱いているナビゲーターもいると思いますので、私も率直にお答えします。

 まず、これまでの研修の歩みと、オンライン研修に統一した理由をお話しします。

 西宮会場でのリアル研修は1995年に始まり、約30年間続けてきました。

当時はオンラインで研修を行うことなど考えられず、会場に集まって学ぶのが当たり前でした。

 ところが、コロナ禍をきっかけに、会場での研修を続けることが難しくなりました。

そこで2020年からオンライン研修を始め、同じ時期に、一般の方も参加できる毎週のオンライン授業も始めました。

 その後、リアル研修とオンライン研修を併用するようになり、西宮会場で受講する方は、会場での研修に加え、月末のオンライン研修でも同じ内容を学べるようになりました。さらに、オンライン研修の録画も受け取れるようになりました。

 一方、西宮まで足を運べない遠方のナビゲーターは、月末のオンライン研修と、その録画を通じて学んできました。

 こうした形を続けるなかで、「私が研修をオンラインに統一したいと考えるようになった大きなきっかけ」は、皆さんから届く受講後の報告レポートでした。

 西宮会場で受講した方からは、次のような感想が少なからず届いていました。

 「研修はとてもよかったのですが、身体がゆるんでくつろいだ状態で帰路につくと、道中の騒音や、バスや電車で長時間座ることが負担になります。自宅に着く頃には、心身ともにへとへとになってしまいます」

 私は、自力整体で身体がゆるんだ後、そのまま休息し、よく眠り、排泄が整い、疲労や痛みからの回復につながっていく流れを大切にしています。

しかし、帰宅までの移動が長い方にとっては、その道中が大きな負担になっていたのです。

 一方、自宅でオンライン研修を受けた方からは、「その夜はよく眠れた」「お通じがよくなった」「冷えがやわらいだ」「痛みが楽になった」といった報告が多く届いていました。

 もちろん、私もリアル研修のよさを感じてきました。

 自力整体は気のワークでもあります。

直接顔を合わせることで、私とナビゲーターの間にも、ナビゲーター同士の間にも交流が生まれます。

研修後の皆さんの高揚した表情や、会場の熱気に触れることは、私にとっても喜びでした。

 ただ、研修の価値を考える時、会場での充実感だけでなく、その後、身体がどう変化したかまで見ていきたいと思ったのです。

 「それならば、全国の皆さんが自宅で受講できる形に統一し、移動の負担なく、研修後もゆっくり休めるようにしたい。そして、自分の身体で感じたことを、生徒さんに還元してほしい」

 この思いから、西宮会場でのリアル研修を終了し、オンライン研修に統一することを決めました。

 あなたがおっしゃるように、リアル研修には、自宅を離れて学びに集中できるよさがあります。

仲間と一緒に学ぶことで連帯感が生まれ、意欲が高まることもあるでしょう。

その価値を、私も大切に思っています。

 ただ、学びの深さは、リアルかオンラインかという形式だけで決まるものではないと、私は考えています。

 「先生は、ほかの方の研修をオンラインで受けたことがありますか」というご質問への答えは、「あります」です。

 そして、私自身は、会場に出向く時よりも集中して学べたことを、ありがたく感じました。

 移動にかかる時間や費用、体力や気力の負担が減り、その分のエネルギーを学ぶことに注げたからです。遠くにいる人からも自宅で学べることは、本当にありがたい技術の進歩だと思っています。

 もちろん、仲間と同じ場に集まって学ぶことが好きな方にとって、自宅では気持ちを切り替えにくかったり、集中しにくかったりすることもあるでしょう。

 その場合は、自宅でも集中できる時間や場所を整えるなど、学び方を少しずつ工夫してみてください。オンラインという環境のなかで、自分に合う受け方を見つけていただければと思います。

 今、あなたは毎週のオンライン授業をお休みされています。

その間も、受講を続けているナビゲーターは、毎週の実技を通じて経験を重ね、学んだことを教室で生徒さんに伝えています。

 だからこそ、リアル研修がなくなったことへの残念な気持ちから、毎週のオンライン授業で学ぶ機会まで手放してしまうのは、もったいないと感じています。

 ここで、環境の大きな変化にどう向き合うかについて、私が阪神・淡路大震災から学んだことをお話しします。

 震災で自宅は半壊しました。次の住まいを探しながら、自転車で生徒さんの家を回り、被害の状況を確かめていました。

 その時、私の頭にあったのは、「こんな状況では、自力整体どころではない。仕事を失うことになるかもしれない」という、あきらめに近い気持ちでした。

 ところが、教室を開けない間に避難所を回り、避難している方々の身体のこりをほぐすボランティア活動を続けるうちに、「こんな時こそ、自力整体が役に立つ」という実感と自信が生まれてきました。

 やがて、生徒さんたちが自ら会場を手配してくださり、教室を再開することができたのです。

 この経験を通じて、私は、困難に直面した時の向き合い方について考えました。

 私なりに整理すると、そこには三つの姿勢があります。

 一つは、力で状況を変えようとすること。
 二つ目は、自分の正しさを主張して状況を変えようとすること。
 三つ目は、変わった状況を受け入れ、自分自身が適応していくこと です。

 その時、私が選んだのは三つ目でした。

 起きたことをすぐに受け入れるのは、簡単ではありません。

それでも、変えられない現実のなかで、今の自分に何ができるかを考え、行動していきました。

 すると、震災前にも増して生徒さん同士の結びつきが強まり、生徒数も増え、教室の活動が広がっていきました。

 この経験が、私の自信になっています。

 環境や状況が変わっても、その変化に応じて自分の行動を変えていくことで、道が開けることがある。時には、変化する前よりもよい形につながることさえあるのです。

 今回の研修の変更と震災は、もちろん同じ出来事ではありません。

ただ、「変化に直面した時に、自分にできることを探すという姿勢」は共通していると思います。

 あなたがリアル研修を大切にしてくださっていたことは、今回のお便りからよく伝わりました。

それほど大切だったからこそ、西宮研修の終了を残念に思い、すぐには気持ちを切り替えられなかったのでしょう。

 その気持ちを無理に消す必要はありません。

そのうえで、オンラインでの学びにも、もう一度目を向けていただけたらと思います。

 生徒さんを宝物だと思っているあなたにとって、ご自身の学びを続けることも、その宝物を大切にする力になるはずですし、その宝物の生徒さんに毎週、私が提供しているプログラムを届けてください。

 

by 矢上 裕

OTHER POSTS

その他の最新記事

READ

読む

DATE : 2026.11.03

自力整体問答 第84話・・・正常な腰…