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自力整体問答 第84話・・・正常な腰の前弯と、猫背を補うために生じる過剰な反り腰

11-3 自力整体問答 第84話・・・正常な腰の前弯と、猫背を補うために生じる過剰な反り腰

前回、10月24日のオンラインでのナビ研修も、ナビ仲間と一緒に私の自宅で受講しました。

一緒に受けることで集中力が増し、疑問点を確認し合ったり、近況を報告し合ったりできました。エネルギーも循環するように感じられ、良かったです。

今回のカリキュラムの目的は、背中を柔らかくし、身体全体を使って動けるようにすることで、首や腰に集中しがちな負担を軽減することでした。

特に腑に落ちたのは、研修の前日に矢上先生がお話しされた、次の内容です。

「腰には適度な前弯が必要です。しかし、背中が丸く硬くなると、前に傾いた上半身を起こそうとして、腰を必要以上に反らせてしまうことがあります。それが、痛みや疲れを伴う反り腰につながるのです。            腰だけを反らさず背中の上の方から、なだらかなカーブを取り戻していくことが大切です」

私は典型的な猫背・反り腰で、腰が痛くなるときは、下のイラストの右側の女性のような姿勢になっています。

研修当日も腰に不安があり、「この動きで腰を痛めてしまうのではないか」と心配しながら、恐る恐る動いていました。

ところが、最後の仕上げで、うつ伏せになって胸郭をねじる頃には、すっかり楽になっていました。        こわばりもなくなり、スムーズな動きを取り戻すことができたのです。

今回の実技プログラムでは、前半の経絡治療で全身の筋肉の緊張を緩めながら、下のイラストのように、      

〇 頭の後ろで合掌して背中をほぐす動作を何度も繰り返しました。

〇 後半は、腰椎のねじれを整えることを目指す実技を行いました。

〇 さらに、仕上げとして胸郭をねじる動きが加わりました。

この組み合わせによって、腰だけでなく、身体全体が整っていくのだなあと納得しました。

私にとっては、これまで治療院で受けてきた施術とは違う、深い回復感がありました。

研修を受けた昨夜は寝つきが良く、いつものように夜中にトイレには起きましたが、しっかり眠れた実感がありました。今朝は排便もありました。

ありがとうございました。

矢上からのコメント

ちょうど良い機会ですので、正常な腰の前弯と、猫背を補うために生じる過剰な反り腰の違いについて、説明しておきましょう。

「私は反り腰だから、腰を反らせると痛くなる。だから、反らせてはいけない」

そう考えて、四つん這いや、ひじをついた四つん這いで、身体を反らせる動きを避ける方がいらっしゃいます。

しかし、自力整体では、腰だけを強く反らせることを目的にした動きは取り入れていません。

腰を反らせているように見える動きでも、意図しているのは、猫背によって丸く硬くなった背中をほぐし、胸を開きやすくすることです。

猫背と反り腰が重なっている場合、前に傾いた上半身を支えるために、腰が必要以上に反っていることがあります。その状態で、さらに腰だけを反らせれば、負担が増えてしまいます。

 実はこの猫背反り腰こそ、下のイラストのような高齢者に多い脊柱管狭窄症の原因なのです。

そこで自力整体では、背中や胸郭の動きを引き出し、腰だけに頼らず、身体全体で動けるようになることを目指しています。

大切なのは、背骨の負担を腰だけに集中させないことです。

下のイラストは、寝た状態から片方の膝を両手で抱え、その膝を前に押し出す力を利用しながら、腰を丸め、お腹に力を入れて上半身を起こす動きです。

この動きでは、腰を反らせて支えるだけでなく、腰や背中を丸めながら動く感覚を確かめます。

ただし、起き上がれるかどうかだけで、猫背・反り腰の有無を判断することはできません。

腰に不安がある方は、勢いをつけず、痛みのない範囲で試してみてください。起き上がるところまで無理に行う必要はありません。でもこれができたら腰への不安は消えてしまうでしょう。

そして時々、猫背反り腰を点検して腰が痛ければ、下のイラストのようにタオルを腰に当て、腹筋に力を入れて前に反ってしまった腰椎を後ろに押し出して腰椎でタオルを押すような動きをしてください。

背中をほぐすことと、腹筋に常に力を入れて、腰が反らないように動くこと。

その両方を通して、腰だけに負担をかけない、しなやかな身体の使い方を育てていきましょう。

by 矢上 裕

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