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DATE : 2026.10.10
新実技「寝ながらジョギング」と「円操…
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DATE : 2026.09.17
ナビゲーター ○○さんより
(75歳・指導歴11年・現在2教室、16名を指導)
実は、1年くらい前から「そろそろ教室を閉めようか」と考えていました。
長く通ってくださっていた生徒さんたちが、ご両親やご主人の介護、免許返納による移動の難しさ、転倒や骨折など、さまざまな事情で教室を離れていくことが多くなったからです。
少しずつ人数が減り、教室が寂しくなっていくのを感じていました。
私自身も75歳になり、以前に比べると体力が落ち、痛みが出たときの回復にも時間がかかるようになりました。
「私も、そろそろ潮時なのかな……」
そんなふうに考えると、気持ちまで沈みがちになっていました。
そんなとき、9月号の「じりき通信」に同封されていた「ナビゲーターの皆さんへ」という先生からのお手紙を読みました。
先生の率直なお気持ちに触れ、胸がジーンとしました。
その中の、
「教室を辞めていく生徒さんもいるけれど、あなたのナビゲートを待っている人たちも、まだまだいますよ。それが、あなたの大きな力になっていきますよ」
という言葉に、私は優しく背中を押していただいたような気がしました。
ありがとうございました。
ところが、その後、教室に思いがけない変化が起こりました。
寂しくなった教室を見ている私の気持ちを、生徒さんが察してくれたのでしょうか。
ある日、体験の方を連れてきてくれたのです。
そして、その体験者の方が自力整体を気に入ってくださり、今度はその方が、さらに3人もの方を連れてきてくださいました。
本当にびっくりしました。
「まだ続けなさい」
そう皆さんからエールをいただいたような気がしました。
感謝の気持ちでいっぱいです。
自分の年齢を理由に、教室を閉じようとしていた自分が少し恥ずかしくなりました。
まだ私を必要としてくださる人がいる。
そう思うと、もう一度、前を向いて歩いていこうという気持ちが湧いてきました。
これからも学び続け、ナビゲーターとして自力整体を伝えていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
そして、私の願いは一つ。
矢上先生が、これからもずっと自力整体を続けてくださることです。
矢上からのコメント
それは、本当に良かったですね。
「もう教室を閉じようか」と思っていたときに、新しい人とのご縁が生まれた。
長く教室を続けていると、こういう不思議なことがあります。
人が去っていく時期もあれば、新しい人がやってくる時期もあります。
だから私は、生徒の人数に一喜一憂するよりも、今、目の前にいる人との時間を大切にすることが何より大事だと思っています。
私には、長年教室を続けてきた中で大切にしている「3つの信念」があります。
信念1 生徒の人数を気にしない
若い頃の私は、生徒が辞めていくと、
「なぜ辞めたのだろう?」
「自力整体が気に入らなかったのだろうか?」
「自分の指導が至らなかったのではないか?」
そんなことばかり考えていました。
指導中にもその思いが頭の中を巡り、目の前の生徒に集中できなかったことさえあります。
あるとき、ふと思いました。
「こんな気持ちで指導していたら、今、目の前で一生懸命に取り組んでいる生徒に失礼ではないか」
辞めていった人のことを考え続けるよりも、今ここに来てくれている人が、少しでも身体が軽くなり、心地よくなって帰れるようにする。
そのことに、自分の思考とエネルギーのすべてを注ごう。
そう考えるようになってから、私は教室の人数に心を振り回されることがなくなりました。
介護、仕事、家庭、体調など、人にはそれぞれ事情があります。
教室から離れる理由もさまざまです。
だからこそ、去っていく人を追うのではなく、今、目の前にいる人とのご縁を大切にする。
それが私の第一の信念です。
信念2 自力整体の指導はマラソンと同じ
私は、自力整体の指導はマラソンに似ていると思っています。
長く続けていれば、苦しい時期もあります。
生徒が減ることもある。
自分の体力が落ちることもある。
「もうやめようかな」と思うこともあるでしょう。
でも、私はそんなときほど、
「無理せず、無駄せず、途中でやめない」
という言葉を大切にしています。
全力で走り続ける必要はありません。
速く走れないときは、ゆっくりでいい。
規模を小さくしてもいい。
けれど、自分から完全に火を消してしまわない。
一度教室を閉じてしまうと、「もう一度始めよう」と思ったときに、以前と同じエネルギーを取り戻すことは簡単ではありません。
だから私は、年齢だけを理由に教室を閉じようとは思いません。
その時々の自分にできる形に変えながら、細くても長く続けていく。
それが第二の信念です。
信念3 自分のためにやる
そして、私が最も大切にしているのが、
「自分のために自力整体をする」
ということです。
私にとって自力整体は、まず自分自身の身体を調整するためのものです。
ですから、その日のカリキュラムも、基本的には「今日の自分の疲れやコリを取るなら、何をしたいか」というところから始まります。
生徒の誰かが「膝が悪い」「腰が痛い」と言ったから、その人だけに合わせたプログラムを作る、という考え方ではありません。
まず、自分自身が心地よいと感じる実技を行う。
そして、
「今、ここが伸びています」
「ここが緩んできました」
「呼吸が深くなってきました」
「身体の内側がこんなふうに変化しています」
と、自分の身体に起きていることを言葉にしながら実況中継していく。
すると不思議なことに、授業が終わったあと、生徒さんから、
「先生は私の身体を見透かしているみたいです」
「今日、まさに私がやってほしかったことをやってくれました」
と言われることがよくあります。
自分の身体と深く向き合うことが、結果として生徒の身体にも響いていくのです。
だから私は、たとえ教室の生徒がゼロになったとしても、教室を閉じないつもりです。
今まで通り教室を借り、使用料を払い、誰も来なければ、その場所で一人、自分の身体をほぐすプログラムを行って帰る。
それでいいと思っています。
画家は、自分が本当に描きたい絵を描く。
料理人は、自分が本当においしいと思う料理をつくる。
自分自身が心から感動できるものを追求したとき、その作品が人の心を動かすことがあります。
自力整体も同じではないでしょうか。
自分自身が「気持ちいい」と感じること。
自分自身の身体が「これをやってほしかった」と喜ぶこと。
自分自身が感動できるプログラムをつくること。
そして、その感動を目の前の生徒さんと共有する。
それが、私の自力整体の指導姿勢です。
生徒が多い日もあれば、少ない日もある。
身体の調子が良い日もあれば、思うようにならない日もある。
それでも、目の前の人と一緒に、自分自身も自力整体を楽しむ。
無理せず、無駄せず、途中でやめない。
75歳は、教室を閉じる理由ではありません。
私は73歳ですが、年齢で引退は考えず、どうにも身体が動かなくなったら引退だと思っています。
むしろ、75歳になった今だからこそ伝えられる身体の知恵、人生の知恵があるのではないでしょうか。
これからも、ご自身の身体を整えることを楽しみながら、教室に来てくださる方々と、その心地よさを分かち合ってください。
私も同じように、自力整体を続けていきます。

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