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DATE : 2021.02.26

   身体の上手な運転手

オンライン講習の受講報告です

いつもありがとうございます。

毎週水曜日の夜が楽しみになっています。

足の小指の骨を骨折している生徒さんからの報告です。

今はできる範囲で自力をしている状況なのですが、不自由な日常の中で「自力整体で習った立ち上がり方」に救われているそうです。

小指が使えないと変に重心は移動できないので、

今は「自力整体で誘導している、片方の膝を立てて手でそのひざをプッシュして立ち上がり、後に脚を揃えて真っ直ぐ立ち上がる立ち上がり方」 しかできないとのことでした。

「もし、この立ち上がり方を知らなかったら不安定な周りの物を掴んで立ち上がるとか、無理やり変な体制で起き上がって腰を痛めたりしていたかもしれない」 と。

その方は「脚は痛いけど他のところは辛くないので、オンラインで自力整体ができる環境でよかった」と報告をもらいました。

水曜日のzoomでの実技を今朝早速やったところ、できないけど注意深く脚を観察できるようになっているとのこと。

どこも痛くない若い人は、あの「自力整体の立ち上がり方の必要性」に気づかないかもしれませんが、

「骨折や痛みなどの有事のときに必ず活きる!」ことを伝えて、先生の言う動作を一つ一つ丁寧にやり

身体の知的財産を増やしていこうと思いました。

矢上 談

それは良いところに気づいてくれたね。

自力整体は身体をほぐすところでもあるけれど、身体に負担をかけない動き方をマスターするところでもあります。

私の教室でも、授業が終わったら自分が敷いていたマットを舞台まで運ぶという作業をしますが、マットを持ち上げる動作など無意識動作になると「今までの自力整体はどうなったの?」というくらい荒っぽい人がいます。

人の行動の9割は無意識ですから、その無意識動作でゆがみを作ったり、怪我をしたりするわけです。

だからこの無意識動作が、身体の理にかなった使い手になり、「日常でゆがみや怪我をしなくなる、教室に来てほぐす必要がなくなる」 ところがゴールなのです。

その方は骨折から、「自力整体動作の理に合った身体の使い方」に気づかれて良かったです。

私たちは自分の身体の運転手なのです。

いくら大事に磨いても、油をさしてメンテナンスしても、運転が乱暴であればすべては無駄です。

自分という車の「整備士」であり、「運転手」という自覚を持って欲しいと思います。

by 矢上予防医学研究所

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