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DATE : 2020.03.18

自分で考えないですぐに質問するな、ググるな。

NHKのプロフェッショナル「靴磨きの世界一」という番組を観た。
 靴磨きと言えば戦後の貧しい子供たちが駅前でやっていた。
貧しさのイメージを彼は覆し、店を開きスーツを着てお客の前で磨いて、そして弟子も育てている。

 彼は36歳だが、こう言っている。
「自分は常に今がピークだと思っている、昔は良かったとかいう人いるじゃないですか、ってことは過去がピークってことですよね。そんな人にはなりたくない」 いいねその言葉、目が生きている。

 私も21歳から治療師として活動していたが、
 色んな人から質問されたものだ。
その質問は「困っている、わからないから質問をしている」
 ふりをして、「こいつ、どこまで勉強しているのか、信じられる奴なのか」という下心で質問してくる。

 自分は答えを知っていて、私がその答えと同じ回答が出せるのかというテストとしての質問だ。

 そんな意地悪な人に負けたくないというのも、勉強のモチベーションになったが、今では自分が経験して、解決できたことに対する質問には答えるが、それ以外は経験がないのでわからないと答えている。

 そして有名になってからは
 質問の中で悪質なのがあるので注意している。

 生徒の質問をナビゲーターが自分で考えることなく、
 私に質問してきて、私からの答えとして生徒に伝え、
 その答えで解決できなければ私のせいにする人がいるのだ。
 要するに質問に答えることで、
「責任は私ではなく、矢上先生にある」という逃げだ。
 責任は私に丸投げして、月謝は自分がもらっている。

 またメールでの質問で困るのは、私の返答が記録に残り、
 証拠になること。
 ひどいナビは、生徒がそのナビに質問した言葉をそのまま
 コピーして私に送ってくる人がいることだ。
 
 生徒からの質問はその担当のナビが知恵を絞って答えるのが
 責任じゃないのかな。
 私がその生徒を見ていないのに、答えられるわけがない。

 権威がある人の「お墨付きを求める質問」もずるい。
 必死で何十年も勉強し体験した人の頭脳を、
 無料で気軽に質問して、
 その結果の責任まで取らされるのだから割に合わない。

 少しの疑問でもググってしまうのと同じ感覚で
 質問している人を見ると、
 全く自分の考える脳を使っていないように思う。
 
 私は悩んで、考えぬいて、調べて、実験して 体験して
 答えを出してきた。 そして今がある。
 

「信じるな 疑うな 自分でやって確かめよ」で
 ここまでやってきた。そして本物の力をつけてきた。

  体験し、確信した人の伝えることしか、人を動かせない。

  。

by 矢上 裕

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