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DATE : 2019.11.06

 ネキスト ワン 

  福山雅治主演「マチネの終りに」を観た。
 
 やはり彼は「かっこ良さの三種の神器」をもっているな。
 それは「美貌、才能、ひかえめ」という神器。

 水曜日はレディスデーなので、女性でびっしり。
 
 私は彼のセリフ、というより、
「原作者が一番言いたかったことはこれかな」という言葉に感動。
それは「未来は変えられるけど、過去は変えられないというけれど、過去は未来によって変わるんじゃないのかな」という言葉。

 パソコンに「上書き保存」という機能が付いているよね。
 私の場合、常に上書き保存で生きている。
 だから過去は 一部しか 記憶として残らない。
 
 例を出すと、研修で自力整体のプログラムを書いて渡すよね。
 次の週の研修では、そのプログラムに新しい発想を書き加えてい くわけだ。 
 で すると過去のプログラムは消えていて新しくなる。
 そしてそのプログラムに新しい発見を上書きするから、
 前のも消えていく。

 25冊本を書いても、一切そのデータは保存していない。
 それは過去の私が書いたものだから。
 また過去に書いた文章をコピーして使ったこともない。
 私にとって今の発想がホンモノなのだ。
 過去は試行錯誤の途上の作品である。
 
 今の自分が過去の自分を見たら
 何と、未熟で考えの浅い奴なんだ。
 と嘆いてしまう。

 そう思うようになったら、本が書けなくなった。
 依頼はあるけど、書きたくない。

 今、どんどん新しい自力整体が生まれている。
 過去にない技法が完成しつつある。
 どこまでも、完成途上なのである。

  途上の本を書いて、「これが自力整体なのか」
 と読者が誤解するのは嫌なのだ。

 チャップリンが全盛期のの頃、報道陣のインタビューで、
「今までの作品で一番良かったのは何ですか?」と聞かれた。
 彼はこう答えた。「ネキスト ワン(次の作品)」

 その「ネキスト ワン」が私の座右の銘である。
 私の頭の中には過去はなく、「ネキストワン」だけがある。

 

  

by 矢上 裕

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