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DATE : 2019.09.22

栄養こそ健康の元、という催眠術から覚めよ

 
 栄養に対する私の考えがある。
 それは世間とは異なった考えであるが、
 こちらの方が正解だと信じている。

 動物は何故食べるかの答えとして、
「活動する為のエネルギーを確保する為」というのは嘘。
 正解は、「肉体を維持する為であり、
 エネルギーは呼吸の酸素と水が作りだしている」が正解。

 でないと、断食中にあれだけ元気に動き回れるわけがない。
 私の体験では沢山の栄養を補給した時の方が
 エネルギーが低い、疲れる、眠いと感じる。
 消化吸収排泄に、エネルギーが吸い取られていると感じる。

 「食べないと力が出ない」という観念を持っている人が多いが、 私は「食べるとエネルギーが奪われるから、
 運動や重要な仕事の時は食べてはいけない」と考えてしまう。

 ほとんどの生き物の活動エネルギーは、
 太陽光線と、水と、酸素の光合成から生まれ、
 食物の果たす役割は肉体がやせ衰えて死なないように、
 タンパク質などの肉体成分を補給するためなのだ。

 決して食物からエネルギーが生まれるわけではないし、
 生まれるはずがない。
 生き物は肉体成分を補給し、死なないために食べているだけ。

 野生の動物たちはこの事を知っている。

 エネルギーは太陽と水と酸素が作り、
 肉体が餓死しない程度の食べ物があれば十分だと。
 飽食で病気になる野生動物を、私は知らない。
 野生動物は、飽食は命取りだと知っている。 

 私も20代~30代半ばの9年間のヨガ時代、
 毎年30日の断食を行っていたが、
 その時代にこの事を感じ、今はそれが真実だと断言できる。

 そして自力整体の整食法を発明して20年間
 正午から夕暮れまでの時間しか食べない生活を続けてきた。
 今の私は、午前と夜に食べた時に身体が悲鳴をあげて
 拒否しているのがわかる。
 夜遅い食事は胃に入れても、逆流して戻すようになるし、
 朝食を摂るとすぐに眠たくなって仕事ができなくなる。

 この20年で 野生動物のような身体になっちまった。

 眠たくなるので、仕事の前は途中に食べることはできない。
 昼食後コーヒーを飲む人は、カフェインで眠気を抑えているのだろう。

 昔、一日かけて行うセミナーで昼食休憩というのがあったが、
 私は 食後は全く脳が働かなかったので、
 今の11時から16時までという食べない研修になっているわけ。

 とにかく「食物から活動エネルギーを補給することはできない」
 ことを知ろう。
 むしろエネルギーを消耗するのである。
 私たちは太陽と水と酸素からエネルギーをもらっている
 ので大丈夫なのだ。
 このことを知れば、栄養信仰の催眠から覚めることができる。

 食べなければという呪縛によって、介護生活が始まる。
 身体の必要量以上に食べて足腰が弱くなる。
 痛くなって、動かなくなる。
 ころんで骨折して、横たわる時間が長くなる
 認知症になり、最後は誤嚥性肺炎で死ぬ
 現代日本の老人が辿るお決まりのコースのスタートは
 身体の必要量を超える過剰な栄養摂取から
 起きていることをわかってほしい。

 「栄養こそ健康、運動こそ健康」という
 催眠術から早く醒めることを心から祈っている。

by 矢上 裕

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