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DATE : 2020.05.17

伸ばす整体から、動かしてゆるめる整体へ

 現在オンライン教室で行っているのが、
 猫背、反り腰、ポッコリお腹直しである。

 最近は、筋肉を伸ばすような動きは少なくなった。
 関節をゆすって拡げるのが多い。

仰向けで 大腰筋を動かしてひざをゆすると、
腰椎全てが動くのでとても気持ちが良い。

 [なんだ、こんな風にすれば腰椎を動かせるのか]
と感動する位だ。
 丸くなった背骨が一気に伸びて、奇跡の猫背直しになる。

 関節を開くには、
その関節につながっている筋肉を動かしてやればいいのだ。
 こんな簡単なことに、何故気が付かなかったのか。
 
 どうも整体治療家としての先入観で、
歪んだ部分は外からのアプローチしか考えなかった。
 [ゆがんだ部分についている筋肉を動かして治す]
という内部的なアプローチに気づかなかった。

 まるで、旅人のコートを脱がせる競争をしている童話にある
北風のやり方だ。
 太陽のように、旅人が自然にコートを脱ぐように
暖めてやる発想がなかった。

 ひざが痛ければひざにつながっている筋肉群を
やさしく動かして、動くことで緩ませてやればいいのだ。 
 今までは[緩ませるために伸ばしてやる]
という発想だったから、苦痛を伴わせていたのだな。

 この「動かしてゆるめる」というのが、
 今後の自力の治療にはふさわしい。 
少し汗ばむ位に動かしてもいい。

これから大幅にプログラムが変わっていくだろう。 

伸ばすから動かすへ変わっていく自力整体に
期待して欲しい。

by 矢上 裕

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