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DATE : 2023.07.04

自力整体ダイアリー講座 何故、年を重ねると  痛みがでてくるのか? 理由1  渇水

 何故、年を重ねると痛みがでてくるのか?

これは多くの人の疑問であり、私の21歳から今に至るまでの生涯のテーマでもあり、常に考え続けてきました。

そして今、70歳になって自分の身体が痛みを体験するようになったことで分かりました。

 この痛みは病院でも原因不明といわれる、老人に多い「加齢痛」に関して述べます。

原因が分かっているのであれば、その原因を取り除くことが最善だからです。

加齢痛は「朝起きた時や長時間座っていると腰や膝が痛いけれども、動き始めたら樂になる」

という痛みです。

 原因は脱水、潤い不足です。車に例えるならばジョイント部分、人間であればひざや股関節腰などの関節部分のオイル切れで痛むのです。

 関節などの変形もオイル切れです。

 何故、加齢によって脱水するのかといえば、筋肉細胞への水分の保水能力が低下するからです。若いころに比べて筋肉量の減少と共に補水しても筋肉細胞へ届かないからです。

 何故水は筋肉細胞へ保管されるのかというと、私は日々インナースキャンで筋肉量、体水分率を観察していると、体水分率が多い時は筋肉量も増えているからです。

筋肉は人体最大の組織です。そして筋肉が活動するためには、水と酸素と糖を筋肉細胞の中へ取り込み、細胞の中に存在するミトコンドリアがそれらを原料にエネルギーを生産します。

 だから動けるのですが、加齢とともに筋肉量が減ると同時に体水分率が低くなる。

すると、脳は渇水になると死んでしまいますので、自律神経の交感神経が興奮し末梢の血管を狭くしてしまう、すると血流が悪くなりそこに痛みの物質ブラジキニンが発生して痛みが生じるのです。さらに痛みがあるために、その痛みに敏感になり、不安になることによって、脳が常にストレス状態になることで、全身の痛みを感じなくさせる下降性疼痛抑制剤のセロトニンやノルアドレナリンなどが分泌されなくなるので、常にどこかに痛みがある。という状態になるのです。

つまり、渇水と「痛みに対するおびえや怒りや不安」というストレス状態を何とかすれば、加齢痛は何とかなるというのが、今現在の私の見解です。

 確かにこの年齢になると朝起きた時にイタタとなります。朝起きた時が一番渇水しているからです。しかし、その後で私は丼一杯のだし汁の中に素麵を一束湯がいて食べます。食べるというよりだし汁を飲んでいます。すると飲んだ先から身体が潤い、痛みがスーッと消えていくのです。何故スープだけではなく素麺を入れるのかというと、お粥でもいいのですが、水分は炭水化物と一緒に摂ると、筋肉細胞に運ばれやすいからなのです。筋肉細胞の中の水はグリコーゲンという糖と水でできており、炭水化物という糖と水を同時に届けることで保水能力が高まるからです。私の一日のオイルの補給はこの炭水化物だし汁から始まり、一日を痛みなく暮らせています。

 

by 矢上 裕

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