通信を執筆中である。
　アイデアが出てこない・・・

　パッと浮かんで書き始めたら、前号と同じことを書いていた。
　なんせ148回書き続けているので、同じことを書くこともある。
　テレビで漫画家のえらけいこさんが、アイデアの生みの苦しみに七転八倒すると言っていたが、その気持ちわかるわ。

　会報などは、読者の体験談でページを埋めることが多いが、私はそうしたくはない。
　理由は、通信会員に実際に役立つ記事を私が書き続けたいから。
つまり紙上指導に徹したい。

　このような頑固さをもって書いているので、2700人の会員が待ってくれているのだと思う。それも25年の創刊当初からの読者も相当いるし。

　私のパソコンがあるデスクは、研究所も自宅もスタンディングデスクなので、アイデアを考えているときはデスクを離れて家の中を歩き回っている。
　そして少し文章が浮かんだらデスクに戻り書き残し、また歩き回るという習性になっている。
　2時間原稿を書いていると、相当な時間の屋内散歩である。

　　通信の裏表紙の詩は、案外簡単に思い浮かぶ。
　読者の皆さんが共感してくれるので、嬉しい。

　　今夜も家中徘徊している私がいる。

by 矢上 裕