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DATE : 2026.09.22
自力整体実技の構成について
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DATE : 2026.09.22
ナビゲーター養成中の○○です。(60代・女性)
「骨折などによって、手首や股関節にボルトが入っている方が、自分の教室に習いに来られた場合、どのように対応すればよいでしょうか?」
まず、最初に問診表を書いていただき、ボルトが入っていることがわかった場合には、手首ほぐしや股関節に負荷がかかる実技の際に、
「無理をしないようにしてください」とお伝えするようにしたいと考えています。また、その方の状態によっては、負担の少ない簡単な動きをしていただくことも考えています。
例えば、手首ほぐしが難しい方には、あらかじめ井穴指圧をお伝えしておき、その時間にはそちらを行っていただく、といった方法です。
このような流れで対応しようと思っていますが、いかがでしょうか。
また、事故を未然に防ぐためにも、「最低限注意すべき禁忌事項」のようなものを研究所からナビゲーターに示していただけると、経験の浅い者にとって安心して指導できるのではないかと思っています。
まだナビゲーター研修中で経験が浅いため、この点を少し心配しております。
よろしくご検討くださいませ。
ご提案ありがとうございます。
過去にも、教室での事故に備えて、
「生徒全員に保険へ加入してもらってはどうか」
という提案がありました。
しかし、それを制度として取り入れると、
「自力整体の教室では、それほど事故が起こる可能性があるのだろうか」
という印象を与えてしまうことも考えられるため、実施しませんでした。
今回の「最低限の禁忌事項を決めておいたほうがよいのでは」というご提案も、指導する側の安全への配慮として、とてもよく理解できます。
ただし、必要だと考えるナビゲーターは、それぞれの教室の状況に合わせて、自分で注意事項を決めてください。
ちなみに、現在ほとんどのナビゲーターはそのようなものを設けておらず、私の教室でも設けていません。
例えば、手首にボルトが入っている方が参加された場合には、次のように伝えてください。
「自力整体には全体の流れがありますので、教室では基本的に皆さん同じプログラムを行います。ただし、ご自分の身体に負担がかかりそうな実技があれば、刺激を弱めたり、動きを小さくしたりして、決して無理をしないようにしてください。痛みを感じるようなことは避け、ご自分の身体と相談しながら行ってください」
大切なのは、
「生徒自身が自分の身体を感じ、自分で判断し、自分で調整する」
ということです。
これが、自力整体の基本であり、私が大切にしている「自力の世界」です。
もう一つ大切なことがあります。
身体に何らかの事情がある方が参加されたとしても、基本的に、その方一人だけに別のプログラムを用意することはしません。
一人ひとりに別々の実技を指導していると、ナビゲーター自身がその対応に追われ、教室全体への指導に集中できなくなってしまいます。
結果として、ほかの生徒さんへの指導がおろそかになったり、教室全体の流れや空気が乱れたりすることにもつながります。
ですから、
「全員で同じ流れの中にいながら、それぞれが自分の身体に合わせて刺激を調整する」
という考え方を基本にしてください。
指導するうえで大切なのは、生徒を必要以上に特別扱いしないことです。
もちろん、身体に障害や不安を抱えている方への配慮は必要です。
しかし、
「私は身体に問題があるので、私だけ特別な内容にしてください」
という要望に、すべて応えようとする必要はありません。
自力整体の教室では、全員が基本的に同じ流れで実技を行い、その中で一人ひとりが自分の身体の状態を感じながら、無理のない刺激に調整していきます。
その教室の方針を、最初にきちんと伝えておくことが大切です。
私は「自力整体」という名前に、
「自分の身体を人任せにせず、自分で感じ、自分で判断し、自分で整えていく」
という意味も込めています。
これから先生として教室を運営していくなら、優しさや思いやりと同時に、指導者としての毅然とした姿勢も必要です。
生徒さんの要望を何でも受け入れることが、必ずしも良い指導とは限りません。
「この教室では、この方針で自力整体を学んでいただきます」
という軸を、ナビゲーター自身がしっかり持ってください。
その方針を理解していただいたうえで参加していただく。
そして、生徒自身にも「自分の身体は自分で守り、自分で調整する」という自覚を持っていただく。
そうしなければ、教室を続けていくうちに、生徒さん一人ひとりの要望や意見に振り回され、ナビゲーター自身が疲れ果ててしまいます。
ナビゲーターが教室全体を落ち着いて見守り、自信を持って指導するためにも、
「教室の方針は明確にする。しかし、一人ひとりの身体の判断は本人に委ねる」
という姿勢を大切にしてください。
それが、自力整体における「自力」を育てる指導でもあるのです。

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