JOURNAL

お知らせ・日記・動画など

DATE : 2023.06.29

自力整体ダイアリー講座-17          私がやっている呼吸のケア

私の授業では自力整体をやる前に30秒呼吸法と1分間の息止めを行い、一通り整体した後同じ呼吸法をやり、その変化を診ます。すると後の方が1分間の息止めが楽にできるようになっています。この呼吸が深く長くできる自力整体を紹介します。

 

何故呼吸が浅くなるかというと、肺や横隔膜が動きにくい姿勢をしているからです。

 どんな姿勢かというと猫背です。腸腰筋の緊張の為に上体が前に引っ張られて、横隔膜が圧迫され、胸の筋肉を緊張し肩を前に巻き込み、巻き型になり、前に倒れた状態を起こそうとするために、自然に首や背中、腰に力が入り、慢性の首痛と背中腰の痛みとなります。

だから、呼吸量が少ない人には腰痛が多いのです。

また、上体を前に引っ張ることにより内臓は圧迫され、特に胃腸の運動も制限されます。

まるで、首から重たい砲丸投げの球をぶら下げられ、必死に耐えている姿こそ横隔膜&内臓圧迫姿勢なのです。

 この元凶が右の腸腰筋の縮みなのです。

何とかしてこの腸腰筋を緩めたいと考えて作ったのが、かかとつかみ股関節外倒し(写真下)

です。腸腰筋が縮んでいる方がかかとをつかみにくいし、倒しにくいはずです。でも何度もやっていると緩んできます。

左右行った後は、両足首をつかんで骨盤をゆすります。すると腸腰筋が緩んで、上体を起こすことが

楽にできます。

つぎは上の写真のように

胸の筋肉の縮みを緩めて肺を拡げます。

最後は膝立ちになり、両手で横腹をマッサージして

息を吸ったときにおなかが膨らみやすいようにしてから

座って30秒呼吸法と1分間の息止めをやります。

すると、見事に呼吸が深くて長くできるようになっています。

ただ、呼吸はメンタルに左右され、落ち着きを失い頭に血が上ると浅くなりますので、日常からどんな環境、状況になっても平常心を保ち、呼吸が深くて長い状態が乱れないように気をつけましょう。

私は毎日血圧を測っていますが、いつもは120台ですが、呼吸がしづらいなと感じる時は

130台に上がっています。

だから150台などの高血圧の人は、息がしづらいのだろうなと思ってしまいます。

さらに、転倒や事故にあう場合も呼吸は浅くなっています。

 呼吸が深くて長い人は、今やっているその事のみに集中しますが、浅い人は頭に血が上り、今ここへの注意力が散漫になり、頭の中は別のことで一杯になっているはずです。

ですから、呼吸が深くて長い状態を日常化できれば、転倒や事故は防ぐことができます。

そして血圧のコントロールもできるので、自力整体ではそういう心身を呼吸法の実践で目指しています。

by 矢上 裕

OTHER POSTS

その他の最新記事