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DATE : 2022.12.27

脱水警報を知っておこう

いつもありがとうございます

教室の生徒さんのお母様のことで、質問があります。

今日検査したら正常範囲らしいですが、認知度低下しているようです

先週ぐらいから、「寝ない、興奮で早朝から深夜までしゃべり続ける、大声、暴言、話が飛ぶ、何回も同じ話の繰り返し、昔話が多い」 などあり

気になったのが、興奮時、手足がとても冷たいのです。

ふくらはぎの浮腫が酷く、今日、病院で受診して利尿剤を処方されましたが

何か経絡やツボとか、簡単なアドバイスをいただければありがたいです。

よろしくお願いいたします

矢上 裕です。 よく相談されました。 緊急事態です。

 今表れている症状は、脱水警報が発令されている状態で、このままでは命にかかわるので、交感神経が緊張して症状という形で警報を発しているのです。

 応急処置は以下の通りです。

  • 今すぐタニタのインナースキャンで、体内水分量を計測すること。おそらく40%近くなっているはずで、50%を超えると、警告症状は消え、発作はおさまるでしょう。
  •  
  • 今すぐ、おかゆを炊いてください。それも水がたっぷりで炊いて、重湯を飲むのです。 すると、飲んだ重湯が筋肉細胞へ届き、体内水分量が上がるからです。今の状態で水だけ飲ませても膀胱へ直行し、おしっこが近くなるだけなので、重湯が良いのです。
  • お医者さんからもらっているむくみを取るための利尿剤を止めること。 老人によくみられる足のむくみや冷え、そして頻尿は、筋肉細胞へ貯蔵しなければいけない水が、細胞外に溜まってしまいむくんでいるのです。 つまり脱水むくみなのです。 それなのに利尿剤をかけると、筋肉細胞の水がおしっこになり脱水はますますひどくなる。
  • 次にやることは、30秒呼吸法です。深く長い息をすることで肺から水蒸気を吸収させるのです。要するに肺から水を飲ませて、筋肉細胞に届けるわけです。 できるなら今は冬で乾燥していますから、保湿器で部屋を湿らせて呼吸法を行ってください。 すぐに体内水分量が上がります。
  • 次は入浴です。 半身浴で汗をかいてください。 汗をかいで開いた毛穴からお風呂のお湯をどんどん吸収します。
  • 最後はみかんを常備携帯させておいてください。 喉が渇いたなと思ったらすぐにみかんで水分を補給するのです。 他の果物でも良いのですが緊急補水効果はみかんが一番です。
  • 今の状態でツボ押しなどをしても、助けにはなりません。 やるべきことは食べ物から筋肉細胞へ水を補給するために、米、芋、豆類を取ることです。 何故炭水化物なのかというと、炭水化物を摂ると体重がすぐに増え、糖質制限をすると体重が減りますよね。 これは炭水化物を摂ると人体最大の水の貯蔵庫である筋肉細胞の水が増えるからなのです。

  炭水化物は字の通り、「炭が水に化けた物」なのです。見事なネーミングですよね。

  炭水化物は分解されるときに、グリコーゲンになってから、ブドウ糖になりますが、このグリコーゲンが水の分子を引き連れて筋肉細胞へ貯蔵されるのです。

  実は、この老人の脱水について、今回のナビ研修で講義しているはずです。

  3大脱水防止法は、1,炭水化物、2,呼吸、3,入浴と説明したはず。 思い出しましたか?

 とにかく、すぐ行動してください。 経過報告を待っています。

  ちなみに、脱水していたら下の写真のようになるので、脱水検査の参考までに。

by 矢上 裕

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