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DATE : 2022.05.20

自力整体者の思考法

 「自力整体を実践している」のと、「自力整体者の思考で生きている」というのは大きな違いがある。

 今日は哲学的になるが、「自力整体者の思考とは何か」について書いてみる。

 自力整体という実技を知らなくても、実践していなくても、自力整体者の思考を持っている人は多い。

特にアスリートは、常に最大のパフォーマンスで試合に臨むための身体管理のプロである。

 自力整体者=身体管理者ということが言える。以下箇条書きにしてみよう。

  • 自分に与えられた身体は、人生を経験するための乗り物だと考えている。死ぬときはきれいな身体でお返しするという気持ちを持っている。 いわば病死ではなく、自然な老衰死を目指す。
  • 自分と、自分の身体を同一化していない。 だから身体が病み、苦しむときに、自分の心まで身体の状態に引きずられない。 死に臨んでも、心安らかに身体に感謝して逝くことができる。
  • 自分に最も近い空間が身体である。 その身体の延長が家族である。 さらに身体の延長が自分の身につける道具である。 その延長が部屋という空間である。 自力整体者はこれらの空間を大切にし、美しく、快適に整えていくことを当然とし、喜びとして生きる人である。
  • 他者を自分の延長として考える。 他者の痛みは自分の痛みであり、他者の喜びは自分の喜びである。
  • 身体は日々の習慣によって作られる。 のみならず才能も仕事の成功も日々の習慣によって作られる。

  そのための規則正しい一日の過ごし方を作り、それを守り続けている。

  • ゆえに、自分を自らの設計図通りに運営できる人を自力整体者と呼ぶ。

この通りに実行しているアスリートの代表が、イチロー選手や大谷選手だと思う。

彼らは「試合でパフォーマンスを発揮する」ために工夫しているアスリートだが、私たち自力整体者は「日々を快適に元気で明るく、仕事に最大のパフォーマンスを発揮する」ことを目的とするアスリートだと思えば良い。

私は常に自分をアスリートと思って過ごしている。

ダイエッター達に伝えたい。

痩せるためにやる整食法や自力整体ではなく、自力整体者という優れた自己管理者になろうとしてほしい。 この自己管理能力を身につける練習の場として、ダイエットを練習台にしてほしい。

この自己管理能力はどこにいっても、誰と暮らしても、どんな仕事を与えられても、通用する能力となる。 

私も二人の娘の父であるが、 娘に一つだけ親からの教育として教えたのが、

「自己管理能力をつけなさい。 どんな環境にあっても適応できる人間になれ」ということだった。

だから、英語も話せないのに二人とも留学させて、見知らぬ土地に適応して生き抜く訓練をさせた。

自分の身体を、思い通りに管理できていないことを恥ずかしく思うことはない。

自己管理はとても難しいことなのだ。

でも、世の中の大きな仕事をやり通した人は、徹底的な自己管理能力を育てていったのだ。

私は「成功したい、お金持ちになりたい」と思ったことはない。 

でも「 いつでも成功でき、お金を生み出せる能力を身につけたい」。

と思って生きてきた。 

童話にある 金のたまごを生むガチョウの話を知っているかな。

成功というのは「金のたまご」である。 

自己管理能力というのは「金のたまごを生む能力を持っているガチョウ」だ。 

金のたまごをいつでも生み出せるガチョウになること。それが自己管理能力を身につけること。

目的は頂上に立つことではない。 

いつでも頂上に立てる体力、気力、能力、技術を身につけること。      これが自力整体者の思考である。

by 矢上 裕

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