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DATE : 2019.05.05

遠藤周作の作品を読んで

 遠藤周作のエッセイからの抜粋の言葉
「生きる勇気が湧いてくる本」を読んだ。
 私自身、痛風で歩けない日々を4月初めから一か月以上も続くと、読書しか楽しみはなくなり、闘病生活を送った遠藤周作が読みたくなったのである。

 その本の中で共感したことがある。
 それは世界には顕在世界と暗在世界とが一緒に存在していることに、彼が晩年気づいていたことだ。
 顕在世界とは今生きている物質世界、暗在世界とは死後の世界と説明できるが、本当はその二つの世界は同時に存在していると私は思う。
 
 それを感じたのが治療師時代だ。
 自分の精神が物質界、いわゆるお金が欲しい、地位が欲しい、有名になりたい。という意識になっている時は、治療がうまくいかない。
 しかし、患者さんと繋がりたいという動物的本能に近い気持ちの時は劇的な治療効果が上がった。それは私の技術ではなく、私と患者さんが同気したことで、お互いの自然治癒力が上がったということだ。

 遠藤周作の著作を読むと、彼が読者と同気しているのが分かる。
彼は著作で読者の自然治癒力を喚起して治療していたのである。

治療とは同気である。
患者さんは流れの悪いドロドロ血液になっている。治療家は流れの良いサラサラ血液だ。
治療家は自分のサラサラ血液を相手のドロドロ血液に注入して、サラサラ血液に近づける。すると、流れが良くなり治癒する。
そう、治療とは治療家の血を患者さんに輸血するように、治療家の心の波動を相手に感染させることなのだと思う。

by 矢上 裕

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