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DATE : 2019.09.02

人前で 「アガる」人への アドバイス

「人前でアガル」ことについて。

 実は私は講演発表や自力の指導などでアガったことはない。
 人前で歌う時も同じ。
 人によると、人前でアガってしまい、準備したことの半分もできなかった。という。

 私にはそれが理解できない。

 それは何故なのか、考えてみたらこうだった。

 元々他者の話を聞くときに、批判したり、駄目だしをすることが 私にはないからである。
 「他人を裁いたり責める心」が自分にあると、
 逆に今度は自分が発表するときに、聞いている人が「自分を責めたり裁いたりしてはいないか」気になるのじゃないかな。

 それと「自分が言いたいことが分かりやすいか、相手に確実に届いているのか」に全てのエネルギーを集中しているから、
相手の批判や評価を気にするエネルギーが残っていない」
というのが正解かも。

 「あ、この人良いものを持っているのに、伝えるの下手だな」
 という人を見ていつも思うのは、意識が「伝えたいこと」
 ではなく、「聞いている人にどう思われるか」
 に行き過ぎているように思うな。

 伝えたいことを情熱を込めて、
  聞き取りやすい「活舌」と
 「理解しやすいスピード」と
 「難聴でも聞こえる低い声」と
 「理解スピードが遅い人のために、話と話の間の沈黙の時間」
 を意識して伝えてごらん。成功するから。

 要するに「はっきり」「ゆっくり」「どっしり」だ。

 私自身齢を重ねてわかったことがある。それは
耳が老化すると
 「活舌の悪い人は何を言ってるかわからん」
 「早いしゃべりには脳がついていかない」
 「高い声は聞こえにくい」
 という老化耳があるということだ。

 だから私はある程度の説明が終わると、ゆっくり水を飲む。
 その間が聞いている人が脳で復習している時間になる。

 この文章を読んでみて何か感じない?

 この文章は一つの言いたいことを書いたら、
 一行空けているでしょう? このスペースが「間」

 そう この一行が「私が水を飲む時間」であり
 読んでいる人が「今読んだ文章をかみしめている時間」なの。

 私は講演や研修などで一番気にしていることは
「しゃべっている人は疲れないが、(逆にハイになり元気になることもあり)、聞いている人は相当な重労働である」
 と思っている。

 だから休憩時間を小まめに取ったり、復習する時間を取ったり、リズミカルに進めたり、二人でのワークをやったり、
 私の技術を見せたり、疲れたとか退屈とか感じさせない時間配分をしている。

 あ、今日はちょっと企業秘密を書きすぎた。

by 矢上 裕

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