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DATE : 2026.09.26
坐骨神経痛でやってはいけないこと
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DATE : 2026.09.26
926 四股立ちゆすりと坐骨神経痛について
ナビゲーターの○○です。(51歳・指導歴20年)
40代の生徒さんから、次のような連絡がありました。
「毎日、四股踏みをしていたところ、坐骨神経痛がひどくなって歩けなくなりました。接骨院で『しばらくストレッチはやめておくように』と言われたので、教室をお休みします」
この連絡を受けて、私は「自分の伝え方がまだ十分ではなかったのではないか」と反省しました。
「常に身体の声を聴くこと」
「無理をせず、やさしくゆさぶりながら、身体のひっかかりを外していくこと」
そう伝えてきたつもりでしたが、それだけではなく、身体の状態によって「やってよい動き」と「避けたほうがよい動き」があることも、もっと丁寧に伝える必要があるのだと気づかされました。
矢上からのコメント
そうでしたか。
残念なことではありますが、ほかのナビゲーターの皆さんにも同じような経験があるかもしれませんので、今回のことを一つの大切な学びとして考えてみましょう。
まず知っておいてほしいのは、今回の問題を単純に「ゆさぶりが悪かった」と考えるのではなく、坐骨神経痛のある人に対して、痛みを強めるようなストレッチや強い動きを繰り返さない、ということです。
今回の実技は、正確には「四股立ちゆすり」といいます。
「正面ゆすり」と「ねじりゆすり」を交互に行うように構成されています。
「ねじりゆすり」によって、お腹の奥にある腸腰筋など股関節周囲をゆるめ、股関節を動かしやすくしてから、「正面ゆすり」へとつなげていきます。



したがって、「正面ゆすり」だけを単独で何度も頑張って行うことを目的とした実技ではありません。
四股立ちゆすりは、股関節や膝まわりを整えるために私が大切にしてきた実技の一つです。
私の著書『痛みが消える自力整体』の表紙にも、この四股立ちゆすりを掲載しています。

ただし、坐骨神経痛がある場合には、強く行ったり、痛みを我慢して繰り返したりすると、かえって症状を悪化させることがあります。ここが大切なところです。
「痛いところを伸ばせばよい」とは限らない
ここからは、「伝え方」という問題とは別に、腰痛や坐骨神経痛があるときの身体について考えてみましょう。
痛みのある身体では、その部分の筋肉が強く緊張していることがあります。
その緊張は、ただ筋肉が硬くなっているだけではなく、身体が痛む場所を守ろうとして起こしている防御反応である場合があります。
たとえば、腰椎や仙腸関節などに負担がかかっていると、身体はその周囲を安定させようとして筋肉を緊張させます。そしてズレが正されたら筋肉はゆるみ、刺激しても痛みがなくなる。
そのような状態で、「硬いから伸ばそう」「痛いけれど、頑張ってストレッチしよう」と無理に伸ばすと、防御反応をさらに強め、痛みが増してしまうことがあります。
だから私は、痛い部分を力任せに伸ばすのではなく、身体の反応を確かめながら、ゆさぶりや脱力によって動きを取り戻していくことを大切にしています。
痛みのあるときほど、「頑張らない」「痛みを我慢しない」「身体の反応をよく観察する」ことが重要なのです。
坐骨神経痛では特に注意する
坐骨神経痛にはさまざまな原因があります。
その一つとして、腰椎椎間板ヘルニアなどによって神経が刺激され、脚に痛みやしびれが出ている場合があります。(写真下は黄色い坐骨神経を飛び出したヘルニアが圧迫している模型です)

このような場合、姿勢や動作によって症状が強くなったり、逆に楽になったりすることがあります。
特に、両脚をそろえて深く前屈するような動きで痛みやしびれが強くなる人は、その動きを無理に続けてはいけません。おそらく生徒さんは、四股立ちで同じような伸ばし方をしたのでしょう。

反対に、身体を反らす方向の動きによって症状が軽くなる人もいます。
自力整体では、じりきバンドを利用して腰まわりを支えながら身体を動かす方法もありますが、これもすべての坐骨神経痛の人に同じように適しているわけではありません。

大切なのは、「この動きをすると、自分の身体はどう反応するのか」を確認することです。
痛みやしびれが強くなる動きを無理に続けないこと。そして、強い痛みやしびれ、筋力低下などがある場合には、まず医療機関で原因を確認することも必要です。
今回の経験をナビゲーターの学びに
生徒さんは、きっと一日も早く身体を良くしたいという思いから、毎日、一生懸命に四股立ちゆすりをされたのでしょう。
しかし、自力整体は「頑張れば頑張るほど効く」というものではありません。
むしろ、
「身体の声を聴く」
「痛みを我慢しない」
「やりすぎない」
「その日の身体に合わせる」
ということが、とても大切です。
今回の出来事は、ナビゲーターにとっても大切な学びになったと思います。
「私の伝え方が悪かった」と自分を責めるだけではなく、
「どう伝えれば、生徒さんが自分の身体の反応をもっと丁寧に感じ取れるようになるだろう」
と考える機会にしてほしいと思います。
生徒さんが教室に復帰されたときには、今回のことを責めるのではなく、
「早く良くなりたくて頑張りすぎたのですね。これからは身体の声を聴きながら、一緒にやっていきましょう」と伝えてあげてください。
そして、必要であれば、このダイアリーを紹介して読んでもらうのもよいでしょう。
今回の経験を、生徒さんとナビゲーターの双方にとって、身体との付き合い方をもう一度学ぶ機会にしてもらえたらと思います。
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