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DATE : 2026.09.26

オンライン研修とリアル研修の違い

オンライン研修とリアル研修の違い

ナビゲーターからの声

毎週のオンライン授業を、この3月まで受けていましたが、4月からお休みさせていただいております。

先生が西宮でのリアル研修をやめられ、「オンラインでも十分に伝えられることがわかった」とおっしゃった時、私は正直、とてもショックでした。

私はずっと、「自力整体は気のワークであり、その場で交わされる気がとても大切なのだ」と信じてきました。

先生は、どなたかのメソッドをオンラインで受講されたことがありますか?

私にとって、オンラインとリアルはまったく別のものです。

画面越しにも先生の気を感じることはできます。しかし、実際に同じ場所にいて感じるものとは、やはり違うように思います。

そのことについて、ずっと悶々とした気持ちを抱えていました。

そして、そんな気持ちのまま先生の授業を受け続けることが、だんだん辛くなってしまいました。

矢上からのコメント

率直な気持ちを伝えてくださって、ありがとうございます。

「リアルでなければ、十分な気の交流はできない」というあなたの感覚については、私にも理解できる部分があります。

実際に同じ場所に集まり、同じ空気の中で身体を動かすからこそ感じられるものは、確かにあるでしょう。

ただ、私はこれまでオンライン研修を続けてきた経験から、

「オンラインであっても、気の交流はできる」

と考えるようになりました。

そして、

「私から学びたい」という熱量が大きければ、リアルかオンラインかという形を超えて、気の交流は生まれる

とも感じています。

なぜ、そう考えるようになったのか。

それは、オンライン研修を受講している約350名の皆さんから寄せられる感想やレポートを読んできたからです。

そこには、西宮で行っていたリアル研修の感想と変わらないほど、深い気づきや身体の変化が数多く書かれていました。

オンラインで大きな学びを得ている人たちを見ていると、その受講姿勢はとても真剣です。

たとえば、私が100ワットのエネルギーを送ったとすれば、それを100ワット受け取ろうという気持ちで、画面の向こうに座っている。

私は、そんな感覚を持っています。

一方で、オンラインという学び方が合わない人がいることも、よくわかります。

「同じ場所に集まらなければ気持ちが入らない」
「仲間と一緒だからこそ、やる気が出る」
「先生の身体の動きや、その場の空気を直接感じたい」

そういう人にとっては、リアル研修のほうが学びやすいのでしょう。

ですから私は、オンラインとリアルのどちらが優れている、ということではないと思っています。

その人に合った「学び方」があるのです。

本当は、もっと多くのことを伝えたい

本音を言えば、私は自力整体のナビゲーターの皆さんには、できることなら3年間くらい学校に通ってもらいたいと思っています。

そして、理学療法士や鍼灸師、柔道整復師などの専門職の方々が学ぶように、解剖学や生理学についてもしっかり勉強してほしい。

生徒さんから「先生」と呼ばれる立場になる以上、それにふさわしい知識と自信を身につけてもらいたい。

それくらいの気持ちでいます。

しかし現実には、それはなかなか難しいことです。

多くのナビゲーターは、最初から身体について専門的に学んできた人ではありません。

そこから一つひとつ、自力整体の考え方や身体の仕組み、実技、指導方法を学んでいきます。

教える側の私としては、

「本当に身につけてもらいたいことが100あるのに、そのうち10くらいしか伝える機会がない」

そんな、もどかしさをいつも感じています。

オンラインによって越えられた壁

オンライン研修がなかった頃、西宮で研修を行っても、参加したくても参加できない人がたくさんいました。

「家族の介護がある」
「子育てで家を空けられない」
「フルタイムで働いている」
「西宮まで行くには時間も交通費もかかる」

さまざまな事情がありました。

学びたい気持ちはあっても、距離や時間、家庭の事情によって参加できなかったのです。

ところがオンライン研修によって、その壁の多くがなくなりました。

さらに現在は、オンライン研修を受けるだけでなく、その後に動画配信を受け取り、約2週間、繰り返し復習することもできます。

一度聞いて終わるのではなく、

「ここがよくわからなかった」
「この動きをもう一度確認したい」

と思ったところを、何度でも見直すことができます。

これはリアル研修にはなかった、オンラインならではの大きな利点だと思っています。

私は、オンラインという仕組みを使える時代になったことを、本当にありがたく感じています。

教える側の私にとっても、会場を探したり、借りるための交渉をしたり、移動したりする必要がありません。

肉体的にも精神的にも負担が少なく、その分、教えることそのものにエネルギーを注ぐことができます。

人には、それぞれに合った学び方がある

そして、もう一つ感じていることがあります。

人には、大きく分けると二つの学び方のタイプがあるのではないでしょうか。

一つは、一人で静かに学ぶことが好きな人。

読書が好きで、自分のペースでじっくり考え、繰り返しながら理解を深めていくタイプです。

もう一つは、仲間と一緒に学ぶことで力が湧いてくる人。

同じ目的を持った人たちと集まり、その場の空気や集団のエネルギーによって、やる気が高まるタイプです。

前者にはオンライン研修が合いやすく、後者にはリアル研修が合いやすいのかもしれません。

もちろん、これはどちらが良い、悪いという話ではありません。

自分はどちらの学び方が合っているのか。

それを知ることも、大切なことだと思います。

オンラインだからこそ必要になるもの

オンライン研修では、リアル研修のように、周囲の人たちが作り出す集団の雰囲気に助けてもらうことができません。

だからこそ、

「学びたい」という熱量と、「この人から学びたい」という信頼が、より必要になる

と私は感じています。

自宅には、家事もあれば電話も鳴ります。家族から声をかけられることもあるでしょう。テレビやスマートフォンなど、集中を妨げるものもたくさんあります。

そんな環境の中で時間を確保し、画面の前に座り、気持ちを集中させて学び続けている。

私はオンライン研修を受けている皆さんを見ながら、

「家庭には雑事も誘惑も多いだろうに、よく時間を確保して、ここまで続けてくださっているなあ。ありがたいなあ」

と思っています。

その姿勢に、私は敬意を感じています。

私自身は、どちらを選ぶか

最後に、これはあくまで私個人の好みですが、もし私が「教える側」ではなく「学ぶ側」だったとしたら、私はリアル研修よりオンライン研修を選ぶと思います。

なぜなら、私はもともと一人で学ぶことが好きだからです。

大勢の人の中に入ったり、深い人間関係を築いたりすることよりも、一人で静かに考え、自分のペースで学ぶほうが性に合っています。

ちなみに、私が特に苦手なのは「ハグ」です(笑)。

そのくらい、人との距離が近すぎるよりも、適度な距離感があるほうが落ち着く性格なのです。

ですから私にとっては、オンライン研修の距離感がちょうどよく、ストレスなく学ぶことができます。

リアル研修には、リアル研修にしかない良さがあります。

オンライン研修にも、オンライン研修だからこそできる学びがあります。

大切なのは、どちらが上か下かではなく、

「自分は、どのような環境なら最も素直に、真剣に学ぶことができるのか」

を知ることではないでしょうか。

そして私は、たとえ画面を隔てていたとしても、互いに「伝えたい」「受け取りたい」という思いがあれば、そこには十分に気の交流が生まれると考えています。

by 矢上 裕

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